2023.8.25
治験バイト

治験バイトは高額なものが多い!短期間で稼ぎたい人は注目です

治験バイトというと短期間で高額な報酬を得ることができるというイメージがあるかもしれません。
そこで、ここでは治験バイトが高額な理由や、治験バイトを行う際にかかる費用、注意点などをまとめて紹介していきたいと思います。

治験バイトの報酬とは

一般的に薬局で販売している薬や病院などで処方される薬は厚生労働省で承認を受けたものとなっており、承認が下りていない薬を販売することは認められていません。
そしてこの承認が下りる前には薬の有効性、安全性などが充分に確認されることとなります。
この有効性や安全性を最終的に確認する試験が「治験」と呼ばれるものです。
治験を行う際には医師が治験モニター参加者にしっかりと薬の説明をした上で、参加に同意をして参加をすることとなります。
そしてこの治験に参加することで報酬を得ることができるようになっているのです。

医薬品、化粧品などが開発される際には基礎研究をしっかりとした上で、動物実験を行い、有効性、毒性、安全性の程度を調べた上で最終的に人間で試験を行うこととなります。
この臨床試験には3つの段階があります。

第一相(フェーズⅠ)

健康的な成人少人数に対して、少量から少しずつ新薬の投与量を増やしていくことで安全性について確認をしていきます。
この際、体内でどのように吸収されているのかなどについてデータがとられることとなります。

第二相(フェーズⅡ)

ある程度の安全性を確認した上で、薬の候補物質が効果を出すと予想される少人数を相手に行われる臨床試験です。
こちらでさらに有効性、安全性を調べることとなります。

第三相(フェーズⅢ)

この段階になると大勢の人を相手に薬の投与を行い、既存の薬との比較を行いながら有効性や安全性の結果を最終的に判断していくこととなります。
健康状態にも大きく関係するものですので、治験は段階を踏まえ行われていくようになっているのです。

治験バイトの報酬はいつもらえるのか

治験バイトに参加すると「有償ボランティア」ということになり、報酬を得ることができます。
ではこうした報酬はどのタイミングで受け取ることができるのでしょうか。
治験バイトには大きく分けると「通院タイプ」と「入院タイプ」という2つの種類があります。
その名称の通り、実施施設に通院という形で通うのか、一定期間入院をするのかという違いがあります。

通院タイプの場合は、「通院をして治験をするたびに手渡し」「翌月末などに期間内の通院分をまとめて振込」などの場合があります。
これは実施施設などによって違うこととなります。

入院タイプの場合は基本的には治験期間を終えて退院する時に現金で手渡しという形式で支払われるようになっています。
ただ、入院が数か月といった長期間にわたる場合や断続的に入院をするという場合には数回に分割して支払われるということもあります。
こうした支払い方は治験を実施している医療機関、運営会社などによって違う場合がありますので事前に確認をしておきましょう。

治験を受ける際には事前に健康診断を受けることとなります。
この健康診断についても交通費などが支払われることとなっており、こちらの報酬については通院タイプ、入院タイプのどちらの場合でも当日に現金で支払われることがほとんどです。
こういった報酬については治験を募集している会社などから支払われるのではなく、実施している医療機関や治験施設支援機関の治験コーディネーターから支払われるようになっています。

治験バイトの報酬はなぜ高額なのか

治験バイトの報酬は高額になることが多いと言われています。
それらはまず本当なのでしょうか、またなぜ高額になりやすいと言われているのでしょうか。
ここでは治験バイトの案件の具体例と高額になりやすいという理由について紹介していきます。

過去の治験バイトの実施例

治験短期宿泊タイプ

形式:入院タイプ
条件:謝礼金6~8万円+交通費全額支給
特徴:比較的2泊~3泊程度の短期間なので治験が初めてという人でも安心。
2~3日という短期間ではあるが高額な報酬となっています。

美容商品モニター

形式:通院タイプ
条件:謝礼金2~5万円+現物支給
特徴:主婦など長時間をとることができない人でも参加しやすいタイプとなっています。
数回通院するというタイプなので、気軽に参加しやすい治験と言えます。

新薬治験モニター

形式:入院タイプ
条件:謝礼金17~25万円+交通費全額支給
特徴:こちらは「7泊8日」という期間入院をして行われる治験です。
長期的に拘束される形とはなりますが、かなり高額な報酬となっていることがわかります。

長期新薬治験モニター

形式:入院タイプ
条件:謝礼金50~60万円+交通費全額支給
特徴:こちらは「1ヶ月」という長期間入院をして行われる治験です。
かなり長期的に拘束される形とはなっているのですが、その分かなり高額な報酬となって
いることがわかります。
まとまった期間予定が空いているのであればこういった長期間のものがおすすめです。

なぜ治験バイトは高額になることが多いのか

治験バイトは上記のように報酬がかなり高額になることがあります。
では治験バイトはなぜ高額な報酬になるのでしょうか。
ここではその理由を紹介していきます。

時間が拘束されたり行動制限されることがある

まず考えられるのが治験に参加している間、時間が拘束されたり行動制限されることがあるということです。
通院タイプであっても、決められた時間に実施施設に通うことが義務付けられます。
入院タイプの場合などは入院期間そのまま病院内に拘束されることとなります。
また、治験を行っている期間は、正確に薬のデータをとるために「食事制限」「禁煙」「禁酒」「決められた時刻に就寝と起床」といった厳しい制限を受けることとなります。
こうしたことが耐えられないという人にとっては治験に参加することはできません。
入院タイプの場合は集団生活をすることにもなりますので、それも受け入れる必要があります。

治験にはリスクがある

治験バイトが高額になる理由としてもっとも大きいものがこの「リスク」というものです。
治験で使用される薬剤や化粧品などはまだ厚生労働省の承認を得ていないものです。
そのため、何かしらの健康被害や副作用が起こる可能性もあります。
もちろん、治験が実施される施設には医師や看護師などの医療スタッフがいるので、何かあった場合にはすぐに処置を受けることが可能となっています。
また、治験を実施した企業から保証が出るので、健康被害によって入院が必要となった場合でも休業補償や医療手当などが支給されることとなります。

この治験はそもそも義務ではなく、被験者の自由意思によって参加するものです。
そのため被験者はいつでも治験を中断して辞めることができます。
実際に健康被害が出た場合は当然ですし、リスクが怖くなったので辞めたいということも可能です。

高額な報酬になりやすい入院タイプの場合はどう過ごしているのか

治験バイトは通院タイプも入院タイプも高額になりやすいものですが、やはり長期間の入院が必要となるものはかなり高額な報酬になりやすくなっています。
ではその入院中、被験者はどのようにして生活しているのでしょうか。
入院している間はずっと病院内に拘束されることとなるので自由に行動するというわけにはいきません。
入院は面会や外出をすることはできません。
また、「就寝時間」「起床時間」「食事時間」が細かく決められているだけではなく、決まった時間に投薬を受けたり採血をされたりすることとなります。
ただ、それ以外の時間は自由な時間となるのでマンガや小説を読んだり、テレビを見たり、ゲームをしたり過ごすということになります。
投薬を受けている関係で激しい運動などは控えるようになっているので注意しましょう。
このように非常に規則正しく生活をする上に、栄養価の高い食事をとることとなるのでこの治験バイトの期間は健康的な生活をすることができるというメリットもあります。

治験バイトに参加するのにかかる費用とは

治験バイトに参加すれば報酬がもらえるのですが、他に何か費用がかかるのではないかと考えることがあるかもしれません。
一般的には以下のような費用がかかります。

通院タイプの場合

実施施設までの交通費と初診料、再診料などがかかる場合がある

入院タイプの場合

実施施設までの交通費と入院中の消耗品(歯ブラシや耳栓)などの雑費
こうした費用がかかってくるのですが、実施施設によっては交通費が全額負担、初診料や再診料も施設が負担するという場合があります。
この場合はまったく費用はかからないということになりますので、これらも事前に確認しておくと良いでしょう。

また、すでに何か持病があって通院していたという場合などは、ここでかかっていた薬代や再診料などが治験によって補える場合もあります。
これも合わせて確認しておくと良いでしょう。

治験バイトに参加する際の注意点とは

治験バイトに参加する際にはいくつかの注意点があります。
そこでここではそれらの注意点の中でも特に大きな注意点を紹介します。

一度治験を受けると休薬期間が必要となる

治験バイトは高額になりやすいため、「1年中治験バイトばかりやっていれば高額な年収を得ることができる」と考えられることがあります。
ただ、これは実際にはできません。
一度治験を受けると「休薬期間」という期間を空ける必要があるのです。
受けた治験によっても違ってくるのですが、一般的には「4ヶ月」と設定されることが多くなっています。
これは前回に投与された薬が体内に残っているうちに次の新薬を投与すると健康被害や副作用が起こる可能性が高くなるという理由と、正確なデータが出にくくなるという理由によるものです。
治験を受けた場合は記録が残るので、基本的には受けることができないのですが、自身が嘘をついて休薬期間内に次の治験を受けた場合などは悪質と判断されることがあります。
この場合は治験中止に関わる損害賠償請求がされる場合があるので注意が必要です。

複数の治験に同時に参加できない

通院タイプの治験であれば同時期に掛け持ちで受けたいという人がいるかもしれませんが、これも休薬期間と同様の理由で不可能となっています。
特に投与されている薬同士の組み合わせが悪い場合などは重大な健康被害が出る可能性があります。
一度に受けられる治験は一種類で、一度受けると休薬期間が必要となるということに注意しておきましょう。

税金を支払う必要性が出る場合がある

治験バイトは「アルバイト」ではなく、「有償ボランティア」という扱いになります。
そのため、その報酬は「雑収入」として計算されることとなります。
被験者が「公務員や会社員」「フリーター」「自営業者」などといった職業によって違ったり、その「収入」によって違ったりしますが、この治験バイトを受けて報酬を得たことによって「確定申告」が必要となる場合があります。
会社員などの場合は基本的には勤め先で年末調整を受けているために確定申告をする必要はないのですが、治験バイトの報酬が年間で20万円を超えたりする場合は確定申告をしなければいけないのです。
また、アルバイトなどの場合も治験バイトで得た報酬を加えると確定申告が必要になるという場合があります。
この条件は人によって違うため、不安な場合は税務署に問い合わせをして確定申告が必要かどうかを確認しておくと良いでしょう。
税金を納める義務が発生しているのに税金を納めないと延滞税が発生したり、脱税という扱いになったりすることがあります。
こうなると結局非常に高額な税金を納めることとなってしまったりして、治験バイトで高額な報酬を得たことが無駄になってしまいます。

まとめ

治験バイトは報酬が高額になりやすいという特徴があります。
特に長期間の入院タイプの場合は数十万円単位の報酬になることがあります。
ただ、高額な治験バイトには参加する際の注意点もありますので、それらを事前に確認しておく必要があると言えるでしょう。
さらに治験を受ける際には長期間スケジュールを空ける必要がありますし、高額な報酬を得ると税金を支払う必要性も高くなります。
それらも合わせて事前に確認しておきましょう。

治験バンク編集部

CCエージェントブログの企画・執筆・編集をしています。マーケティング、SEO対策、デザインに強みを持ったメンバーが、最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。